
Montserrat
Montserratは、横長のプロポーションが特徴的なサンセリフフォントです。力強く、モダンな印象を与え、ウェブサイトでよく見かける人気のフォントです。見出しやロゴ、短いテキストに最適で、デザインに安定感をもたらします。
Montserratは、横長のプロポーションが特徴的なサンセリフフォントです。力強く、モダンな印象を与え、ウェブサイトでよく見かける人気のフォントです。見出しやロゴ、短いテキストに最適で、デザインに安定感をもたらします。
項目 | 内容 |
---|---|
リリース年 | 2011 |
価格 | 無料 |
フォントスタイル | サンセリフ |
グリフ数 | 250 |
Has Ot | あり |
ファイル形式 | TTF, OTF, WOFF, WOFF2 |
利用可能ウェイト数 | 9 |
Languages | 英語, ロシア語 |
Providers | Googleフォント, Adobeフォント, フリーフォント |
Is Variable | あり |
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | サンセリフ(ゴシック体)、ジオメトリック |
デザイナー | フリエタ・ウラノフスキー(Julieta Ulanovsky) |
公開年 | 2011年 |
ライセンス | SILオープンフォントライセンス(無料・商用利用可) |
入手先 | Google Fonts、Adobe Fonts など |
ウェイト数 | 9種類(Thin〜Black)+ イタリック体 |
文字セット | ラテン文字、キリル文字、アルメニア文字など |
特徴 | 幾何学的なデザイン、高い可読性、横長のプロポーション |
Montserratフォントは、アルゼンチンのブエノスアイレスにあるモンセラット地区の古い看板やポスターに見られるタイポグラフィからインスピレーションを受けて誕生しました。2010年にフリエタ・ウラノフスキーによって制作され、都市の歴史的なタイポグラフィの美しさを現代に蘇らせることを目的としています。
Montserratは幾何学的な形状と均一なストローク幅を特徴とし、モダンでクリーンな印象を与えます。丸みを帯びた曲線と直線的な要素が絶妙なバランスで組み合わされており、視覚的に美しいシルエットを生み出しています。
特に大文字の「Q」や「G」などには独特の特徴があり、他の幾何学的サンセリフフォントと一線を画すアイデンティティを持っています。大きなx-ハイト(小文字の高さ)と開放的なカウンターフォーム(文字の内側の空間)により、小さなサイズでも優れた可読性を実現しています。
Montserratファミリーは、ThinからBlackまで9種類の太さのウェイトが用意されており、それぞれにイタリック体も存在します。これにより、デザイナーは同じフォントファミリー内で視覚的な階層やコントラストを作り出すことができます。
2017年11月には、ジャック・ル・ベイリー(Jacques Le Bailly)によってリデザインされ、より長文テキストでの使用に適するよう調整されました。さらに「Montserrat Alternates」という代替文字セットや「Montserrat Subrayada」というアンダーライン付きのバリエーションも用意されています。
SILオープンフォントライセンスの下で提供されているため、個人利用はもちろん商用プロジェクトでも無料で使用できます。2025年5月現在、Google Fontsでは最も人気のあるフォントの一つとなっており、1700万以上のウェブサイトで使用されています。
Montserratの多用途性と現代的な美しさから、さまざまな分野で活用されています。
クリーンな線と優れた可読性を持つMontserratは、ウェブサイトのデザインに最適です。特にミニマリストデザインとの相性が良く、ヘッダーやナビゲーションメニューなどの要素に広く採用されています。レスポンシブデザインにも対応しやすく、さまざまな画面サイズで美しく表示されます。
幾何学的な精密さとモダンな印象を持つMontserratは、企業ロゴやブランディング素材に適しています。GoogleやJ.Crew、Netflixなど、多くの有名ブランドがそのデザインに採用しています。2018年からはメキシコ政府の公式フォントとしても採用されるなど、その信頼性と汎用性が認められています。
高い可読性とスケーリングのしやすさから、パンフレットや看板、書籍などの印刷物にも適しています。特に見出しや短いテキストブロックに使用すると、モダンで力強い印象を与えることができます。サイズを大きくしても美しさを保ち、目を引くタイトルやヘッダーを作成できます。
Montserratフォントは、アルゼンチンのブエノスアイレス市内にある歴史的な地区「モンセラット」にインスピレーションを得ています。ウラノフスキーはブエノスアイレス大学の建築・デザイン・都市計画学部で修士課程を学んでいる際に、1920年代から1950年代にかけての通りの看板、ポスター、塗装された窓、カフェの日除けなどに見られる文字デザインから着想を得ました。
Montserratの文字セットには250以上のグリフが含まれており、ラテン文字だけでなく、キリル文字やアルメニア文字など複数の言語をサポートしています。2017年後半には、ウラノフスキーと彼女の協力者たちがマリア・ドリウリ(Maria Doreuli)やアレクセイ・ヴァニャシン(Alexei Vanyashin)と共同でキリル文字セットの開発を行いました。