項目 | 内容 |
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API提供 | あり |
ツールタイプ | UI/UX |
クラウド同期 | あり |
テンプレート提供 | あり |
価格モデル | サブスクリプション |
プラグイン対応 | あり |
Version Control | あり |
日本語対応 | なし |
対象スキルレベル | プロ |
対応プラットフォーム | Mac |
コラボレーション対応 | リアルタイム |
項目 | 内容 |
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名称 | Sketch |
開発元 | Bohemian Coding |
対応OS | macOS Ventura (13.0.0)以上 |
最新バージョン | Sketch 2025.1(2025年5月時点) |
価格 | サブスクリプション:$12/月(月額)または$120/年(年額) Mac専用ライセンス:$120/年 |
公式サイト | Sketch公式サイト |
Sketchは、UI/UXデザインに特化したmacOS専用のベクターグラフィックエディタです。直感的な操作性と専門的な機能を兼ね備え、ウェブサイトやモバイルアプリのインターフェースデザインを効率的に作成できます。
Sketchの核となるのは優れたベクター編集機能です。ピクセルパーフェクトなデザインを簡単に作成でき、アイコンからUIエレメントまであらゆる素材を正確に描くことができます。ブーリアン操作や数学演算子のショートカットにより、複雑な形状も直感的に編集できる点が特徴です。
シンボル(再利用可能なコンポーネント)、テキストスタイル、レイヤースタイル、カラー変数などを使って一貫したデザインシステムを構築できます。これらはライブラリとして共有でき、一箇所を更新するだけで関連するすべての要素に変更が反映される仕組みになっています。
デザインしたUI要素に動きを付けるプロトタイピング機能が充実しています。特に最新版では、スクロールエリアの設定、ホバー・プレスなどの多様なインタラクション、Smart Animateによるスムーズなアニメーション効果など、実際の使用感に近いプロトタイプを簡単に作成できます。
リアルタイムでの共同編集、コメント機能、共有ワークスペースなど、チームでの作業をサポートする機能が充実しています。デザイナーだけでなく、開発者やクライアントとも簡単に連携できる仕組みが整っています。
macOS専用アプリケーションとして設計されているため、システムとの統合性が高く、オフライン作業も可能です。また、ネイティブアプリならではの高速な動作とレスポンシブな操作感を実現しています。
Sketchは様々なデザインシーンで活用できますが、特に以下のような場面で真価を発揮します。
Sketchの主な用途はウェブサイトやモバイルアプリのUIデザインです。アートボード(最新版ではフレームと呼ばれる)機能を使って複数の画面を一つのファイルで管理でき、レスポンシブデザインの作成も容易です。
企業やプロジェクト全体で使用するデザインシステムの構築と管理に最適です。コンポーネントライブラリを作成・共有することで、大規模プロジェクトでも一貫したデザインを維持できます。
精密なベクター編集ツールを活かして、アイコンやイラストの作成にも適しています。特に最新のベータ版では「グラフィック」という新しいコンテナタイプが追加され、アイコン作成がさらに効率化されています。
デザインを実際に動かせるプロトタイプに変換し、ユーザーテストを行うことができます。ブラウザベースのプレビューにより、どのデバイスからでもプロトタイプを確認できるため、フィードバック収集が容易です。
デザイナーと開発者の連携をスムーズにする機能も充実しています。開発者はブラウザからデザイン仕様の確認やアセットのエクスポートが可能で、コードの抽出も簡単に行えます。
最新のSketchには以下のような注目機能が追加されています:
UIデザインに最適化された新しいレイアウトツールで、要素の配置や整列を自動的に調整します。Figmaのオートレイアウトに似た機能を提供し、レスポンシブデザインの作成が格段に効率化されました。
従来のアートボードに代わる新しいコンテナタイプとして「フレーム」と「グラフィック」が導入されました。フレームはUIデザイン向けでネスト可能、グラフィックはアイコンデザイン向けで固定サイズながら内容が比例リサイズされる特徴があります。
⌘Kショートカットで起動するコマンドバーにより、ツールやアクションへのアクセスが迅速化されました。頻繁に使用する機能を学習し、検索結果の上位に表示する機能も備えています。
無限キャンバス内の現在位置を把握しやすくするミニマップ機能が追加され、大規模なデザインファイル内でのナビゲーションが容易になりました。
2025年5月現在、Sketchには2つの主な料金プランがあります。クラウド機能を含むサブスクリプションプラン($12/月または$120/年)と、Mac専用アプリのみの年間ライセンス($120/年)です。教育機関向けの無料プランも用意されています。
Sketchは現在もmacOSのみ対応で、WindowsやiPadOS版のリリース予定はありません。ただし、ウェブアプリとiOSアプリはブラウザベースで提供されており、閲覧・コメント・開発者向け機能などは非Macユーザーも利用可能です。
Figmaなどのクラウドベースのツールとの競合が激しくなっていますが、Sketchはネイティブアプリならではの高速動作、オフライン作業の柔軟性、Macとの優れた統合性を強みとしています。