
Hono
Honoは超高速なWebフレームワークで、特にEdgeコンピューティング環境(Cloudflare Workers, Deno, Bun等)向けに最適化されています。「速さと喜び」を意味する日本語に由来する名前を持ち、軽量(最小で2KB)かつ高性能なルーターを提供します。TypeScriptで書かれ、型安全性に優れ、Express風のミドルウェアシステム、JSXサポート、バリデーションユーティリティなどを備えています。ゼロ依存でマルチプラットフォーム対応の現代的なバックエンドフレームワークです。
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Honoの詳細
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | Hono |
読み方 | ホノ |
開発言語 | TypeScript |
最新バージョン | 4.7.9(2025年5月現在) |
サイズ | 最小構成で約12KB(hono/tiny) |
依存関係 | ゼロ依存(Web標準APIのみを使用) |
動作環境 | Cloudflare Workers、Fastly Compute、Deno、Bun、Vercel、Netlify、AWS Lambda、Lambda@Edge、Node.js |
公式サイト | https://hono.dev |
ライセンス | MIT |
特徴・ポイント
Honoは軽量かつ超高速なウェブフレームワークで、特にエッジコンピューティング環境向けに最適化されています。Web標準APIのみを使用し、複数のJavaScriptランタイムで動作します。
圧倒的なパフォーマンス
RegExpRouterと呼ばれる独自のルーティングエンジンを採用しており、ルートパターンを一つの大きな正規表現に変換することで高速なルーティングを実現しています。ベンチマークテストでは同様のフレームワークと比較して優れた性能を示しています。
マルチランタイム対応
様々な実行環境で同じコードが動作するように設計されています。Cloudflare Workers、Fastly Compute、Deno、Bun、Vercel、Node.jsなど、多くのプラットフォームに対応しています。エッジコンピューティングからサーバーレス、従来のサーバー環境まで幅広く利用可能です。
豊富なミドルウェア
基本的なHTTPサーバー機能に加え、認証、CORS、エラーハンドリング、バリデーションなど多くのミドルウェアが組み込まれています。これにより「少ないコードで多くを実現する」という設計思想を体現しています。
利用シーン
Honoはその特性から特定のシーンで高い価値を発揮します。
エッジコンピューティング
小さなフットプリントと高速な処理能力により、Cloudflare WorkersやFastly Compute等のエッジ環境での実行に最適です。CDNのエッジでコードを実行することで、ユーザーに最も近い場所でリクエストを処理でき、レイテンシを大幅に削減できます。
サーバーレスアプリケーション
軽量なコードベースと迅速な起動時間により、AWS Lambda、Vercelなどのサーバーレス環境でも優れたパフォーマンスを発揮します。コールドスタートの影響を最小限に抑え、効率的なリソース利用が可能です。
APIサーバー開発
ExpressライクなAPIと豊富なミドルウェアにより、RESTful APIの構築が容易です。JSONの処理やHTTPリクエスト/レスポンスの操作が直感的に行え、効率的なAPI開発をサポートします。
補足情報
HonoXについて
HonoXはHonoを基にしたメタフレームワークで、Viteと組み合わせてフルスタックウェブ開発を可能にします。ファイルベースのルーティングやサーバーサイドレンダリング(SSR)などの機能を提供し、現在はアルファ版として開発が進められています。