代替・類似・関連アイテム
GIMPの詳細
項目 | 内容 |
---|---|
ソフトウェア名 | GIMP(GNU Image Manipulation Program) |
最新バージョン | 3.0.2(2025年3月23日リリース) |
開発元 | GIMP Team |
価格 | 無料(オープンソース) |
対応OS | Windows 10以降、macOS、Linux |
公式サイト | GIMP公式サイト |
ライセンス | GNU GPL(GNU General Public License) |
初回リリース | 1996年1月 |
特徴・ポイント
GIMPは無料で使えるオープンソースの画像編集ソフトウェアで、写真の修正、画像合成、画像作成などの高度な機能を提供します。有料の画像編集ソフトに匹敵する機能性を持ちながら、完全無料で利用できることが最大の特徴です。2025年3月に約7年ぶりとなる大型アップデート「GIMP 3.0」がリリースされ、多くの新機能や改善が行われました。
高機能な画像編集ツール
GIMPは豊富な画像編集ツールを備えています。レイヤー機能、ブラシ、フィルター効果など、写真編集やグラフィックデザインに必要な基本機能から高度な編集まで対応しています。最新の3.0では非破壊フィルター機能が追加され、編集内容を後から調整できるようになりました。
クロスプラットフォーム対応
Windows、macOS、Linuxなど、多様なオペレーティングシステムで動作します。これにより、どのようなパソコン環境でも同じソフトウェアを使用できる利便性があります。GIMP 3.0からはWindows版はWindows 10以降に対応し、CPUアーキテクチャ(x86、x64、Arm64)を自動認識してインストールされます。
カスタマイズ性の高さ
プラグインやスクリプトによる機能拡張が可能で、ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズできます。GIMP 3.0では、JavaScript、Lua、Valaなど複数のプログラミング言語でのスクリプト記述をサポートし、より幅広い拡張性を実現しています。また、CSSベースのテーマシステムにより、インターフェースのカスタマイズも容易になりました。
利用シーン
GIMPはさまざまなシーンで活用できる万能な画像編集ツールです。
Webデザイン・グラフィックデザイン
Webサイト用の画像作成やバナー制作、ロゴデザインなど、デザイン関連の作業に適しています。レイヤー機能やパスツールを使った細かい編集が可能で、プロフェッショナルなデザイン制作をサポートします。GIMP 3.0では、マルチレイヤー選択機能や新しいレイヤーセット機能が追加され、複雑なデザイン作業の効率が向上しました。
写真加工・レタッチ
写真の明るさ調整、色調補正、不要な部分の除去など、写真編集に必要な機能を網羅しています。GIMP 3.0では色空間管理が強化され、sRGB以外のRGB色空間もサポートするようになり、より高精度な色調整が可能になりました。また、非破壊フィルターの導入により、写真加工の柔軟性が大幅に向上しています。
イラスト作成
ブラシツールやペンツールを使用したイラスト制作も可能です。GIMP 3.0では、描画時に自動的にレイヤーのサイズを拡張する機能が追加され、キャンバス外にもスムーズに描画できるようになりました。また、HiDPI対応の改善やタブレット入力のサポート強化により、デジタルイラスト制作の品質と使い勝手が向上しています。
補足情報
GIMP 3.0の主な新機能
GIMP 3.0では、GTK 3へのGUIライブラリのアップグレード、非破壊フィルター機能の実装、複数レイヤーの同時選択機能、HiDPI環境でのUIスケーリング改善、タブレット入力サポートの強化など、多くの新機能と改善が行われています。また、新しい公式ロゴも採用されました。
ファイル形式の互換性
GIMP 3.0では多くの新しいファイル形式をサポートするようになりました。macOS ICNSアイコン、Windows CUR/ANIカーソル、JPEG XL、QOI形式などの新しい形式に加え、PSDファイルの互換性が向上し、ゲーム開発者向けにBC7圧縮のDDSテクスチャのインポートもサポートしています。また、CMYK形式のJPEG、TIFF、PSD、JPEG XLの読み書きも可能になりました。