
GSAP
GSAP (GreenSock Animation Platform)は業界標準のJavaScriptアニメーションライブラリ。高速なプロパティマニピュレータとして動作し、非常に高いパフォーマンスと信頼性を提供します。ScrollTrigger、MorphSVG、TextPluginなど豊富なプラグインエコシステムを持ち、あらゆるブラウザで動作します。Webflowによるサポートで全機能が無料化され、SVGアニメーション、モーションパス、物理ベースアニメーションなど多彩な表現が可能です。
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GSAPの詳細
項目 | 内容 |
---|---|
ライブラリ名 | GSAP (GreenSock Animation Platform) |
最新バージョン | 3.13.0 (2025年5月現在) |
開発元 | GreenSock(現在はWebflowが買収) |
ライセンス | 無料(商用利用可) |
対応ブラウザ | すべての主要ブラウザ |
サポート言語 | JavaScript |
主な用途 | Webアニメーション |
公式サイト | https://gsap.com/ |
特徴・ポイント
GSAPは業界標準のJavaScriptアニメーションライブラリとして、高性能で信頼性の高いアニメーション機能を提供します。HTMLやSVG、CSS、Canvas、WebGLなど、JavaScriptで操作可能なあらゆる要素をアニメーション化できます。2024年10月にWebflowが買収し、2025年4月末から全ての機能(プラグインを含む)が無料で提供されるようになりました。
高パフォーマンスと互換性
GSAPは非常に高速なプロパティマニピュレータとして機能し、jQuery比で最大20倍の速度を実現します。あらゆる主要ブラウザで一貫した動作を保証し、ブラウザの矛盾や互換性の問題を自動的に解決します。複雑なアニメーションシーケンスでも、スムーズな動作と正確なタイミング制御が可能です。
豊富なプラグインエコシステム
ScrollTrigger、MorphSVG、MotionPath、SplitTextなど多彩なプラグインを提供しています。これらのプラグインを使用することで、スクロールに連動したアニメーション、SVG形状の変形、パスに沿った動き、テキスト分割アニメーションなど高度な表現が可能になります。2025年4月からはこれまで有料だったプラグインもすべて無料で利用できるようになりました。
フレームワーク非依存
GSAPは「フレームワーク非依存」で設計されており、React、Vue、Angular、Webflowなど、あらゆるJavaScriptフレームワークやWebプラットフォームと組み合わせて使用できます。これにより、開発環境や技術スタックに関わらず一貫したアニメーション体験を提供できます。
利用シーン
GSAPは多様なWebアニメーション制作シーンで活用できます。
ウェブサイトのインタラクティブ要素
ナビゲーションメニュー、ボタン、ホバーエフェクトなど、ウェブサイトのインタラクティブ要素にアニメーションを追加する際に最適です。シンプルなトランジションから複雑なインタラクションまで、ユーザー体験を向上させるアニメーションを簡単に実装できます。コード量を抑えながら洗練された動きを実現できるため、開発効率も高まります。
スクロール連動アニメーション
ScrollTriggerプラグインを使用することで、スクロール位置に連動したアニメーションを実装できます。ユーザーがスクロールすると要素が画面に入ってきたときに動き出す、スクロール速度に合わせて背景が動く、進行度バーが表示されるなど、モダンなWebサイトで人気の高いスクロールアニメーションを実現できます。
SVGアニメーションと高度なモーション
MorphSVGプラグインやMotionPathプラグインを使用して、SVGのパス変形やモーションパスに沿った動きなど、複雑なアニメーションを作成できます。ロゴアニメーション、キャラクターアニメーション、データ可視化など、クリエイティブな表現が求められる場面で力を発揮します。非エンジニアでも直感的に扱えるAPIが提供されているため、デザイナーとの協業もスムーズです。
補足情報
Webflowによる買収と無料化
2024年10月にWebflowがGreenSock社(GSAPの開発元)を買収し、2025年4月30日からはすべての機能(これまで有料だった「Club GSAP」のプラグインを含む)が無料で提供されるようになりました。これにより、SplitText、MorphSVG、MotionPathなどの高度なプラグインも商用利用を含めて無料で使用できるようになっています。
Webflowとの統合
Webflowではサイト設定から直接GSAPライブラリとプラグインを有効化できるようになり、セットアップが非常に簡単になりました。今後、WebflowはGSAPをベースにした新しいインタラクションエンジン(IX3)を開発する予定で、さらに直感的なアニメーション制作が可能になると期待されています。