項目 | 内容 |
---|---|
リリース年 | 1994 |
価格 | 有料 |
フォントスタイル | 角ゴシック |
グリフ数 | 20327 |
Has Ot | あり |
ファイル形式 | OTF |
利用可能ウェイト数 | 10 |
Languages | 日本語, 中国語, 英語 |
Providers | フリーフォント |
Is Variable | なし |
項目 | 内容 |
---|---|
開発元 | SCREENグラフィックソリューションズ |
デザイン | 字游工房 |
発売年 | 1994年 |
フォントタイプ | サンセリフ(ゴシック体) |
字形規格 | JIS90字形版・JIS2004字形版 |
使用許諾 | 有料フォント(永年ライセンス) |
ヒラギノ角ゴシックは、読みやすさと存在感を両立させた日本語サンセリフフォントです。やや広めのフトコロと画線両端のアクセントが特徴で、明るくつぶれにくいデザインは小さな文字サイズでも視認性に優れています。業界屈指の多彩なウエイト(太さ)バリエーションを持ち、W0からW9まで幅広く展開されています。
ヒラギノ角ゴシックは、ヒラギノ明朝体との組み合わせを意識して設計されたモダンなゴシック体フォントです。現代的な明るさを残しつつもオーソドックスな印象を与えるデザインで、極小サイズの本文から特大サイズの見出しまで、さまざまな用途で使用できます。文字のすき間が均等に配置され、画線両端のアクセントにより、可読性と存在感を両立しています。
W0からW9までの9段階のウエイトバリエーションがあり、文字によって生まれる紙面のグレー濃度を細かく調整できます。2025年5月時点では、W0(超極細)、W1(極細)、W2(細)、W3(標準)、W4(中太)、W5(中太)、W6(太)、W7(極太)、W8(極太)、W9(超極太)が用意されています。これにより、デザインの幅が広がり、様々な表現が可能となります。
ヒラギノ角ゴシックは、紙面印刷からディスプレイ表示まで、あらゆる表現条件に対応できる高い汎用性を持っています。明るくつぶれにくい特性があり、小さな文字サイズでも読みやすさを維持します。均整のとれた骨格と均一なグレートーンにより、クリアで洗練された印象を与えます。
ヒラギノ角ゴシックは、その汎用性の高さから様々な場面で活用されています。
雑誌・書籍・ポスター・パンフレットなど、あらゆる印刷媒体で本文から見出しまで幅広く活用できます。また、パッケージデザインや企業のブランディング資料など、高品質なデザインが求められる場面でも最適です。特に「ヒラギノ明朝」と組み合わせても違和感がないように設計されているため、同一媒体内での統一感のあるデザインが可能です。
macOSやiOS、iPadOSの標準日本語フォントとして採用されており、Webデザインやアプリ開発の現場でも広く使用されています。Webサイトやデジタルコンテンツにおいて、可読性と美しさを両立したいシーンで効果を発揮します。特に、レスポンシブデザインにおいて異なる文字サイズでも一貫した可読性を維持できる点が評価されています。
2010年12月からNEXCO(高速道路会社)3社が高速道路の案内標識の和文部分にヒラギノ角ゴシック体W5(やや平体化・太らせ加工)を採用しています。また、テレビCM・テロップなどの放送メディアでも多数採用されており、公共性の高い情報伝達において視認性と信頼感が求められるシーンで使用されています。
ヒラギノフォントシリーズには、ヒラギノ角ゴシック以外にも、ヒラギノ明朝体、ヒラギノ丸ゴシック体、ヒラギノUD角ゴ、ヒラギノUD角ゴF、ヒラギノ行書体など、多様な書体が展開されています。特にUD(ユニバーサルデザイン)シリーズは、長文でも読みやすく、誤読防止にも配慮された設計となっており、公共性の高い情報提示に適しています。
ヒラギノ角ゴシックは有料フォントであり、2025年5月時点では、ダウンロード製品やボリュームライセンス製品として販売されています。ダウンロード製品は永年ライセンスで、個別書体の購入が可能です。また、ボリュームライセンスでは30ライセンス以上の場合、単体購入よりも割安(1ライセンスあたり7,370円・税込、2023年4月時点)となっています。モリサワが提供するMORISAWA PASSPORTにも収録されており、こちらは定額制でヒラギノを含む多数のフォントが使用可能です。