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Noto Sans JPの詳細
項目 | 内容 |
---|---|
開発元 | Google・Adobe共同開発 |
分類 | ゴシック体(サンセリフ)フォント |
公開年 | 2014年(ベータ版)、2018年(正式版) |
使用許諾 | SILオープンフォントライセンス |
ウェイト | 9種類(Thin、ExtraLight、Light、Regular、Medium、SemiBold、Bold、ExtraBold、Black)およびバリアブルフォント |
対応言語 | 日本語を含む多言語対応 |
収録文字数 | 約17,808グリフ(JP版)/ 約65,535グリフ(CJK JP版) |
標準搭載 | Android 6.0以降、Windows 10/11(2025年4月以降) |
特徴・ポイント
Noto Sans JPは、GoogleとAdobeが共同開発した高品質な日本語ゴシック体フォントです。「No Tofu」(豆腐なし)を意味する名前の通り、文字化けで表示される四角い記号(□、通称「豆腐」)をなくすことを目指して開発されました。視認性と可読性に優れ、デザイン性と実用性を兼ね備えたフォントとして、多くのWebサイトやアプリで採用されています。
豊富なウェイトと柔軟性
Noto Sans JPは9種類のウェイト(Thin、ExtraLight、Light、Regular、Medium、SemiBold、Bold、ExtraBold、Black)が用意されており、さまざまなデザインニーズに対応できます。また、バリアブルフォントにも対応しており、100から900までの任意の太さを自由に設定可能です。これにより、デザインの自由度が大幅に向上し、より細かな表現が可能になります。
優れた可読性と視認性
シンプルでモダンなデザインを採用しており、クセがなく読みやすい特徴があります。小さいサイズでも視認性が高く、画面上での長時間の読書でも目に優しいフォントです。日本語と英語のバランスも良く取れており、日英混在テキストでも違和感なく表示できます。
多言語対応と幅広い互換性
Noto Sans JPは日本語フォントですが、Notoファミリーとして800以上の言語、150以上の書記体系をサポートする大きなプロジェクトの一部です。また、Webフォントとしても利用しやすく設計されており、様々なブラウザやプラットフォームで安定して表示されます。2025年4月からはWindows 10/11にも標準搭載され、さらに互換性が向上しています。
利用シーン
Noto Sans JPは様々な場面で活用できる汎用性の高いフォントです。以下に主な利用シーンを紹介します。
Webサイト・アプリのUIデザイン
視認性が高く、クセのないデザインであるため、Webサイトやアプリケーションのユーザーインターフェースに最適です。情報量の多いサイトでも読みやすさを保ち、ユーザー体験を向上させることができます。デジタル庁のWebサイトやデザインシステムでも採用されており、公共サービスのデジタル化における標準フォントとして評価されています。
多言語対応サイト・アプリ
多言語対応が必要なWebサイトやアプリケーションに適しています。Notoファミリーは世界中の言語をカバーしているため、グローバルなサービスを展開する際に、言語ごとにフォントを切り替える必要がありません。一貫したデザインを保ちながら、多言語コンテンツを提供することが可能です。
印刷物・電子文書
レポートや資料、電子書籍など、さまざまな印刷物や電子文書にも適しています。9種類のウェイトを使い分けることで、見出しから本文までメリハリのあるデザインが可能です。商用利用も可能なライセンスで提供されているため、ビジネス文書やマーケティング資料などにも安心して使用できます。
補足情報
Noto Sans JPとNoto Sans CJK JPの違い
Noto Sans JPは日本語専用のフォントで、約17,808グリフを収録しています。一方、Noto Sans CJK JPは中国語・日本語・韓国語に対応したフォントで、約65,535グリフを収録しており、日本語以外の漢字も表示できます。用途に応じて選択すると良いでしょう。
約物半角専用フォントとの組み合わせ
Noto Sans JPの使用時、「Yaku Han JP」という約物半角専用のフォントと組み合わせることで、句読点や括弧などの文字詰めをより美しく調整することができます。これにより、プロフェッショナルな印象のタイポグラフィを実現できます。
Windows 10/11への標準搭載
2025年3月のプレビュー更新プログラム(KB5053657)および2025年4月の正式アップデート(KB5055518)により、Windows 10/11にNotoフォントが標準搭載されるようになりました。これにより、Webブラウザでのテキスト表示が従来のMeiryoからNoto Sans JPに変更されています。元に戻したい場合は、ブラウザの設定でフォントを変更することができます。