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BIZ UDPGothicの詳細
項目 | 内容 |
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開発元 | 株式会社モリサワ |
提供開始時期 | 2017年にMORISAWA BIZ+で提供開始、2022年4月よりGoogle Fontsでも提供開始 |
ライセンス | SILオープンフォントライセンス1.1(商用利用可能) |
フォント形式 | TrueType、OpenType |
対応OS | Windows、macOS、ChromeOS、その他(Google Fontsを通じて利用可能) |
ウェイト | Regular、Bold(2種類) |
収録文字 | 漢字(教育漢字、常用漢字、第一水準漢字、第二水準漢字)、ひらがな、カタカナ、アルファベット、数字など |
特徴 | ユニバーサルデザイン(UD)に配慮したゴシック体フォント、文字ごとの幅が可変のプロポーショナルタイプ |
特徴・ポイント
BIZ UDPGothicは、株式会社モリサワが開発したユニバーサルデザイン(UD)に配慮したゴシック体フォントです。「文字の形がわかりやすい」「文章が読みやすい」「読み間違えにくい」をコンセプトに開発され、多くの人にとって読みやすく使いやすい設計になっています。
プロポーショナルフォントの特性
BIZ UDPGothicの「P」は「プロポーショナル」を意味し、文字ごとに最適な幅が設定されています。これにより、特に欧文やかなにおいて自然な文字間隔が実現され、読みやすさが向上しています。「P」のないBIZ UDGothicは等幅フォントで、すべての文字が均一の幅で表示されます。
視認性・可読性の向上
形の似た文字(例:「S」「3」「6」など)は見分けやすいよう調整されており、特に小さい文字サイズでも判別しやすいデザインになっています。ユーザー評価に基づく読みやすさの実証データも取得されており、科学的根拠に基づいたデザインが特徴です。
Office製品との互換性
Microsoft Office製品での使用に最適化されており、行間が大幅に広がらないよう設計されています。「B(太字)」ボタンでRegularからBoldへの切り替えもスムーズに行えるなど、日常的な文書作成に配慮されています。
利用シーン
BIZ UDPGothicフォントは様々な場面で活用できます。
ビジネス文書作成
日常的なビジネス文書作成に最適化されたフォントであり、企画書やプレゼンテーション資料、報告書など、正確な情報伝達が求められる文書に適しています。
教育現場での活用
教育現場での使いやすさを考慮して設計されており、学習教材や授業資料などでの使用に適しています。特にICT化が進む現代の教育環境において、デジタル教材の可読性を高めるのに役立ちます。
ウェブサイト制作
Google Fontsで提供されているため、ウェブサイトに簡単に導入できます。日本語のウェブサイトで可読性を重視する場合に優れた選択肢となります。また、データ互換性の高い文書作成にも貢献します。
補足情報
入手・利用方法
BIZ UDPGothicはGoogle Fontsから無料で入手でき、HTMLとCSSに数行コードを追加するだけで導入できます。また、Windows 10(2018年10月アップデート以降)やWindows 11には標準搭載されています。
欧文表示について
BIZ UDPGothicは日本語フォントとしての完成度は高いものの、欧文(英数字)のディセンダー(gやyなどの下に突き出る部分)が比較的控えめに設計されています。長文の英語テキストを表示する場合は、別途欧文フォントと組み合わせて使用することで、より読みやすさが向上します。
派生フォントへの展開
SILオープンフォントライセンスの下で提供されているため、派生フォントの開発も可能です。実際に「UDEV Gothic」や「BIZTER」(BIZ UDPGothicとInterを組み合わせたフォント)など、BIZ UDPGothicをベースにしたカスタムフォントも開発されています。