特徴・ポイント
Interフォントは、コンピュータ画面での使用に特化して設計された高い視認性を持つサンセリフフォントです。もともとはユーザーインターフェース向けに開発されましたが、その汎用性の高さから、詳細なUI設計からマーケティング資料や看板まで幅広い用途で使用されています。
高いx-height(エックスハイト)
Interフォントの特徴的な要素として、通常より高いx-height(小文字の「x」の高さ)が挙げられます。この設計により、小さなサイズでも混合ケースや小文字テキストの可読性が大幅に向上しています。コンピュータ画面での視認性を高めるために慎重に調整されており、ユーザーインターフェース用途に最適化されています。
可変フォント技術
Interは可変フォント(Variable Font)技術を活用した先駆的なフォントファミリーです。単一のフォントファイルで、ウェイトやスタイルをリアルタイムに調整できるため、ファイルサイズを小さく保ちながら、無数のバリエーションを実現できます。バージョン4以降では、通常版とイタリック版の2つの可変フォントファイルが提供されています。
豊富なOpenType機能
Interフォントには多様なOpenType機能が実装されており、機能性と美観の両面からカスタマイズが可能です。文脈に応じて句読点の形状を自動調整する「contextual alternates」、数字の「0」とアルファベットの「o」を区別する「slashed zero」、表形式データに適した「tabular numbers」など、様々な機能を組み合わせることで独自のスタイルバリエーションを作成できます。
利用シーン
Interフォントは、その視認性と汎用性から様々な場面で活用されています。
Webデザイン・アプリケーションUI
Interフォントはもともとユーザーインターフェース向けに設計されたため、WebサイトやアプリケーションのUIに最適です。小さなフォントサイズでも高い可読性を保ち、クリーンでモダンな印象を与えます。FigmaやGitHub、Mozilla、Unity、elementary OSなど多くの有名サービスやプロダクトでも採用されています。
マーケティング資料・プレゼンテーション
視認性の高さと洗練されたデザインからマーケティング資料やプレゼンテーションにも適しています。さまざまなウェイトを使い分けることで、情報の階層性を視覚的に表現できます。可変フォント技術によりファイルサイズを小さく保ちながら、多彩な表現が可能です。
看板・サイネージ
バージョン4では「Display」デザインが導入され、大きなサイズでの表示にも最適化されました。これにより、看板やサイネージといった大きな文字サイズが求められる用途でも美しく表示されます。NASAの計器や医療機器など、様々な場所でInterフォントが使用されています。
補足情報
最新版の改良点
2024年リリースのバージョン4.1では、多くのグリフの完全な再設計、6つの新しい「Display」デザインの導入、様々なOpenType機能の追加など、大幅な更新が行われました。UPMの変更やメトリクスの強化といった技術的な改良も含まれています。小さなテキストサイズでは旧バージョンとの一貫性が保たれていますが、新バージョンでは顕著な違いが見られます。
オープンソースプロジェクト
Interはオープンソースプロジェクトとして開発されており、誰でも改良に貢献できます。GitHubリポジトリで管理されており、コミュニティからの貢献も受け付けています。SIL Open Font Licenseの下で提供されているため、商用利用も含めた幅広い用途で自由に使用できます。